感想にかいめ

確かに面白かった。でも初見ほどの衝撃もなかったというのが正直なところ。
初見と違って色々と考えつつ見てたと言うのもあるんだろうけど、見てて何か釈然としないものが残る感じ。初見の時はアスカが3号機に乗るとか、ゼルエル戦の展開とかの衝撃で流されてたのかも。
まず思ったのが、「今日の日はさようなら」をダミーが3号機を破壊するシーンで流すのはすごい悪意のようなものを感じる。アスカが殺されそうになるのをシンジが無力に見ているだけのシーンで、「いつまでも絶えることなく友達でいよう」とか「今日の日はさようなら」とか物凄いブラックジョークだよね。
あと、シンジが結局初号機を覚醒させてサードインパクトを引き起こしてしまうというのも、結局旧エヴァと同じじゃん、という。新劇ではシンジの鬱屈とした雰囲気がマイルドになってて、これは進歩したなと思ってると、3号機に攻撃できないわ逃げ出すわで、しかも挙げ句の果てには自分のワガママからサードインパクトを始めて(更にいうと依然としてゲンドウの掌の上であることは変わらず)、正にYOU CAN (NOT) ADVANCEだなぁ、と。今度はカヲル君が止めてくれたので違うルートに入れそうだけど、シンジそのものはなんも変わってないんじゃないかと。
とまあ色々言ってみたけど、映画一本でこんなに語れる面白い作品であるのは間違いない。中身が旧版より薄いとか言われてて、確かにそれも事実かも知れないけど、最後まで見ないで全部の評価を決めるのは野暮だと思う。「今日の日はさようなら」で思ったけど、エヴァが表現したい事自体もかなり変わってる気がするし。
早くQ来ないかな。