ポケスペ34巻

小学五年生・六年生が廃刊になってどうなることかと思ったけど、無事にHGSSも始まるようでなにより。そんな感じでポケスペ34巻です。
とりあえず言いたいことは一つ。

どう見ても某なんとか黙示録。これで狙ってないとか流石にないよなぁ・・・。ポケスペはこういうネタをやらないと思っていただけにちょっと残念な気分。ていうか、小学生向け雑誌でカイジとか絶対判らんだろ!
あとこの後にも、トウガンがプラチナにバッジを見せて自分が正義側だと主張する場面があって、なんか変わってしまったなぁと思った。いつからジムリーダーは正義の証になったんですか!むしろ立場を悪用してポケモンを改造したり過去に飛ぼうとしたりするんじゃないの!
で、ポケスペが変わってしまった原因というと大抵一番に上がるのが「作画が変わったこと」だけど、これに関しては自分はそんなことないと思う。原作の日下さんは変わってないし、GSとかFRLGとかエメラルドとかはおもしろかった。じゃあ何がダメなのかと考えてみると、RSもDPもゲームの時点で正義と悪が完全に分かれていて、ストーリーも出来てしまっている所なんじゃないかと思う。RS、DP以外ではゲームのストーリーなんてあって無きが如しで、ポケスペ化するに当たって大幅に設定の変更とかストーリーの追加が行われていた。対してRSDPでは、最初から「グラードンカイオーガディアルガパルキアを復活させて世界を作り替える」という明確な目的を持つ悪役がいて、主人公はそれを阻止するという構図が出来上がっているから、ストーリー部分ではそれほどオリジナルの要素が入ってこれない。しかも昔のポケスペでは悪と正義の境目が結構曖昧で、悪役にもバックストーリーをちゃんと用意して行動の理由を説明するとかしっかり作ってあったんだけど(特にカツラとかヤナギとかね)、RSDP、特にDPのギンガ団は真っ黒な悪として描かれていて残念。アカギはそれなりに過去がありそうだけど、マーズとかサターンはステレオタイプな悪役で、あんまり深い過去とかなさそう。DPはゲームをやってないのでRSほどオリジナル部分に目を向けて評価出来ないってのはあるかもしれないけど。
まあ、何だかんだと言っても、結局ここまで買って語れてしまう位には面白い漫画なわけで。そういえば初めて読んだときにはレッドが自分より年上だったのに、中学生でGSを買い始めたときは三人とも年下で、でも久々に出てきたレッドはやっぱり年上だと思っていたら、FRLGではいつの間にか同い年になっていてなんとも複雑な気分になりました。これ以降はもう追い越される事も無いというのがさらに何とも。年を取ったなぁ・・・。