なのはなのっ

夏休みの間に観ておこうと思ってたので消化中。1期見終わりました。

感想

1話までは普通の魔法少女ものかと思いきや、レイジングハートが出てきて吹いた。これどう見てもロボットのコクピットで喋ってるAIみたいなノリじゃん!魔法も無駄に威力高そうだし、そもそもビーム撃つとか魔法少女としてはどうなの・・・wwでもそれ以外は普通に魔法少女やろうとしてる・・・?
そんなことを考えながら観てたけど、8話辺りからなんか違うと感じ始めた。なんか少年漫画的な意志を貫く話になりつつあるな・・・と思ってたら海上決戦を始めて、あぁこれが皆が称賛してるなのはなのか、と納得。ビジュアル的にはロボットものと言ってもいいレベルのスケールのでかさ。
そして大団円に向けてのなのは無双。圧倒的な力で全部押しきってく。異常に重い過去を背負ったフェイトも無双。魔法少女って何・・・?
これ少女である意味あんのか、と思った所で、最後の最後に友情エンド。きれいにまとめた!!!!
というのが感想。長いよ。正直キャラに萌えるとかはないけど、魔法がいちいちスケールでかくてアツい。インテリジェントデバイスかっこいい。

新房作品

あと、もうひとつの動機として「新房監督のシャフトじゃない作品が観てみたい」というのもありました。新房シャフト作品はどれも大好きなんだけど、これって新房さんが好きなのかシャフトが好きなのか、それとも両方なのか、というのをはっきりさせてみたかったのが理由。なのはは原作がない作品だから*1、ストーリー等で監督の趣向が強く出ると思ったのもある。
で。なのはを観て改めて新房さんの作風を考えてみると、テーマを決めたらとりあえずバラして、エッセンスだけ残しておいて後は「面白くなりそう」な方向に再構築しよう、って感じなんだと思った。なのはなら「魔法」「少女」だけ残して、ちゃんと使い魔にかわいいペットがいる、魔法のステッキ持ってる、変身する、ライバルもいる、これ魔法少女でしょ、と言っておきながら、魔法はとても攻撃的なものばかりだしステッキはロボットみたいに存在感放ってるしライバルは悲壮な覚悟で戦ってるしと「魔法少女」からはかけ離れた要素で覆ってて、それぞれが違った面白さを演出してる。魔法は爽快だし、杖は無機質だけど温かみを感じるし、ストーリーも重くなる。
こういうことをやろうとすると、やっぱりシャフトは合ってるんだろうなぁという印象。実写合成とか変な演出がうまいから、再構築フェーズで観る側の予想を裏切れるんだろうなぁ、と。
要するに、新房さんとシャフトが共鳴して鋭い面白さのあるアニメに繋がってるんじゃないかな、と思ったわけです。
自分の思いを分析できたので満足。

*1:厳密にはないとは言えないかもしれないけど